27日発表された世界最速のスパーコンピュータ500機のランキング「TOP500 Supercomputer Sites」で、ランキング上位は引き続き米IBMの割合が高く、トップ10のうちの6つを占めているものの、米ヒューレット・パッカード(HP)がランキング内のシェアを高めた。第1位はIBM製で、米ローレンス リバモア国立研究所に設置されている「BlueGene/L」だった。標準的なベンチマークでは280テラフロップス(1秒間に280兆回の演算)という性能を誇る。
IBMはまた、後継系列の「BlueGene/P」で早ければ2008年初めにペタフロップス(1秒間に10の15乗回の演算)の壁を突破する見込みであることを発表した。IBMによると、BlueGene/Pは最大で3ペタフロップスの性能になり、薬品の研究や、エネルギー資源探査用の複雑なシミュレーションに恩恵をもたらす可能性がある。
2位のスーパーコンピューターは102テラフロップスの性能で、米オークリッジ国立研究所に設置されている。3位は101テラフロップスの性能で、米サンディア国立研究所に設置されている。いずれもクレイ社製。
これを除けばランキングではIBMとHPが大多数を占めた。ランキングに入った割合では、HPがIBMの38%を上回る41%でトップだった。
一方で、HPのシステムは50位以内には1つも入っていない。ベンチマーク性能の合計値ではIBMがトップ500のうちの42%を占め、HPは25%だった。しかしHPは6カ月前のランキング発表時の17%からシェアを上昇させている。地域別の設置状況を見ると、500機のうち281機が米国、127機が欧州、72機はアジアに設置されている。
「TOP500 Supercomputer Sites」は、米テネシー大学、ローレンス・バークレー国立研究所、独マンハイム大学の研究者が公開している。